
クレカのABC編集長の早瀬(@card_abc)です!
お店でカード払いをするときは、セキュリティのために暗証番号かサインを求められます。
しかしたまにどちらも求められず、普通にカードを読み込んで決済終了になることはありませんか?
今回はその「サインレス決済」について、条件や対象店舗を解説します。
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クレジットカード払いでサインレス決済になるときの3つの条件
以下3つをクリアしている時のみ、サインレス決済になります。
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それぞれ解説していきます。
1.お店がサインレス決済の契約をしている
サインレス決済は、カード会社と加盟店の間で事前に契約が結ばれていないとできません。
なぜならトラブルが起きたときに補償しないといけないのは、カード会社だからです。
加盟店の独断でサインレス決済をすることはできません。
またサインレス決済OKのお店でも、すべてのカードがOKなわけではなく、どれがOKかはお店によって違います。
※国際ブランドで決まる事が多い
2.金額が小さい
サインが不要なのは、少額決済のときだけです。
サインレス決済の結果、不正利用だったということもありえるので、そのリスクヘッジです。
少額と言っても、具体的な金額は店舗によって違います。
例えばセブンイレブンだと10,000円まではサインレス決済が可能なようです。
3.1回払い
分割払いやリボ払い、ボーナス払いなどの場合はサインレス決済ができません。
1回払い(一括払い)のときのみ可能です。
海外でもサインレス決済はある
日本で作ったカードを海外で利用した場合でも、店によってはサインレス決済可能です。
日本だろうと海外だろうと、3つの条件を満たしているかどうかで決まります。
⇒ クレジットカード裏の署名にはどんな意味が?サインと署名の関係を解説します。
サインレス決済ができる対象店舗
サインレス決済可能な店舗について、以下を例に解説します。
ある程度混みやすく、少額決済になるお店が多い傾向にあります。
コンビニ
コンビニによって上限金額が違う
セブンイレブンやローソン、ファミリマートなど、主なコンビニはサインレスOKです。
コンビニはほとんどが少額決済なので、納得ですね。
コンビニ | サインレスの上限 | 6大国際ブランド |
---|---|---|
セブンイレブン | 10,000円 | ○ |
ファミリーマート | 4,000円 | ○ |
ローソン | 10,000円 | ○ |
※6大国際ブランド…VISA,mastercard,JCB,AMERICAN EXPRESS,Diners Club,UnionPay
少額決済と言っても、セブンとローソンは10,000円までOKです。
これならコンビニでは、ほとんどサインレス決済になりそうですね。
コンビニでお得になるクレジットカード
三井住友カードです。
通常還元率は0.5%と高くありませんが、コンビニ利用だと5倍の2.5%となります。
※セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート
どの三井住友カードでもコンビニ利用は同じ条件でお得です。
18~25歳は三井住友デビュープラスカード、26歳以上は三井住友クラシックカードが良いでしょう。
イオン
イオンカードかどうかで条件が変わる
イオンは少し特殊で、売り場やクレジットカードによってサインレスのルールが違います。
※横スクロールできます
カードの種類 | サインレス上限 |
---|---|
イオンカード | 総合スーパーイオン直営売場:3万円 その他:サインレス不可 |
その他の クレジットカード |
食品売場:3万円 その他:サインレス不可 |
つまりイオンカードだとイオン内の多くの店舗がサインレス決済になります。
しかし他社カードだとサインレスになるのは食品売り場だけということです。
もしイオンカード以外でサインレス決済をしたければ、裏ワザを使って下さい。
イオンでお得になるクレジットカード
やはりサインレス決済にも対応しているイオンカードがお得ですね。
またイオンカードの中でもイオンカードセレクトが良いでしょう。
- 年会費永年無料
- イオングループでポイント2倍(1%)
- 毎月20・30日のお客さま感謝デーは買い物代金5%OFF
- WAON搭載&オートチャージ可能
イオンでポイントや割引を受けることができ、無料なので損することがありません。
「とりあえず持っておくと便利」といったカードですね。
薬局・ドラッグストア(ウェルシアやマツモトキヨシ)
対応しているが上限は不明
薬局もサインレス決済に対応しています。
薬局 | サインレスの上限 | 6大国際ブランド |
---|---|---|
ウエルシア | 不明 | ○ |
マツモトキヨシ | 不明 | ○ |
サンドラッグ | 不明 | UnionPayは店舗による |
クリエイトSD | 不明 | UnionPay不可 |
ツルハドラッグ | 不明 | ○ |
他にも多くの薬局がサインレス決済に対応しています。
ただし薬局の場合は、クレジットカードの取扱自体が店舗によってはないこともあるので要注意です。
薬局・ドラッグストアでお得になるクレジットカード
dカードです。
ただし薬局の中でもマツモトキヨシ限定で、通常1%のポイントが3%になります。
その他のドラッグストアだと、ポイント還元率が上がるクレジットカードはありません。
そのため元々ポイント還元率の高いクレジットカードとポイントカードを組み合わせましょう。
マツモトキヨシ×dカード×マツキヨポイントカードなら、還元率は4%になります。
ドン・キホーテ
ドンキのクレカでのみサインレスOK
CLUB DONPEN CARDまたはmajica donpen cardで20,000円以下の場合のみ、サインレスでOKです。
ただし問い合わせたところ、「暗証番号での読み取りが促進されているため、今後どうなるかは協議中」だそうです。
ちなみにCLUB DONPEN CARDの新規申し込み受付は、2016年2月29日で終了しています。
これから申し込む方は、majica donpen cardにしましょう。
ドン・キホーテでお得になるクレジットカード
majica donpen cardです。
majicaアプリにに登録したmajica donpen card で国内のドン・キホーテのレジにてクレジット支払う場合、還元率1.5%となります。
さらにランク制度でポイント還元率が上がり、年間利用金額に応じて最高5.5%になる恐ろしいカードです。
マルエツ
食品のみサインレス決済可能
マルエツは食品レジで3万円未満の買い物をする場合、サインレス決済ができます。
対応国際ブランドは、UnionPay以外の6大国際ブランドです。
地域によっては、稀にUnionPayの取扱いがあります。
マルエツチラシアプリでTカードクーポンGET
さらにマルエツでお得に買物したい人は、マルエツチラシアプリをインストールしましょう。
会員限定でマルエツTカードクーポンがもらえます。
クーポンとクレジットカードは併用可能なので、ポイントとクーポンのダブルでお得です。

プリペイドカードに切り替えればサインレス
クレジットカードではなくプリペイドカードで支払えば、サインレス&ポイント二重取りでお得です。
使いたいクレジットカードでプリペイドカードにチャージして、マルエツ店舗ではプリペイドカード決済という流れになります。
マルエツでは以下4つのプリペイドカードを使えます。
- Suica
- PASMO
- WAON
- 楽天Edy
※店舗差あり
オートチャージ設定をすれば、チャージの手間も省けるので完璧ですね。
ニトリ
3万円以下はサインレス
3万円まではサインレス決済に対応しています。
対応カードは以下です。
ダイナースクラブカード・JCB・ディーシーカード・三井住友VISAカード・UFJカード・エスコートカード・AMERICAN EXPRESS CARD・NICOS・セディナCF・アプラスカード・楽天カード・ニッセンレン・NCカード・セゾンカード・TOP&イオンカード・セディナOMC・ゆめカード・TSキュービックカード・イズミヤカード・UCカード
ニトリの場合は対象カードがだいぶ限られてしまうようですね。
ニトリでお得になるクレジットカード
意外にも楽天カードです。
楽天市場のニトリ公式店で商品を買えばポイント還元率は最低でも3%で、キャンペーンが加わると最大50%程度まで上がります。
ちなみにニトリの実店舗でお得になるクレカはないので、楽天カードのような還元率1%のカードとニトリメンバーズカードを組み合わせて、合計2%分を獲得しましょう。
⇒ 楽天カードが凄い理由!ポイント損しない高還元率クレカを選ぼう
2020年までにサインレス決済から暗証番号へ
サインレス決済は、2020年のオリンピックに向けてなくなっていきます。
厳密にはサインレスがなくなるというより、暗証番号でしっかり認証していこうという流れです。
そのため最近はICチップの付いた、セキュリティの固いカードが普及しています。
ICチップを読み込んだ場合は、暗証番号を入力しないといけないので、サインもサインレスもなくなるということです。
オリンピックで外国人もたくさん日本に来るので、セキュリティを高めたいということみたいですね。
【裏ワザ】サインレスにならない条件でもサインレスに変える魔法
最後に「サインレス狙って使うの無理じゃね?」と気づいてしまったあなたに裏ワザを教えます。
サインレス決済対応かどうかなんて気にしなくても、色々な店でサインレスにする方法が4つあります。
1.QRコード決済とクレジットカードを連携
PayPayやLINE Payで話題のQRコード決済ですが、サインや暗証番号の入力は元々ありません。
そしてQRコード決済の中には、連携したクレジットカードを引き落とし先として決済可能なものがあります。
つまりクレカを事前に連携させておいて、QRコードで決済すればOK。
2.Apple payとクレジットカードを連携
Apple payもサインや暗証番号が不要です。
しかも最大10枚登録できるので、カードを使い分けている人にもおすすめです。
Apple payに登録すると、店舗ではiD決済になります。
対応店舗が非常に多く、総合的に見て1番良い方法です。
3.VISAのタッチ決済(非接触決済)
日本ではまだあまり普及していませんが、VISAのタッチ決済もありです。
これは非接触決済の一種で、かざすだけで決済が完了します。
Suicaや楽天EDYなどと同じ仕組みです。
タッチ決済に対応したクレッジットカードだと、三井住友VISAカードが代表的です。
4.クレカで電子マネーチャージ
クレジットカードでチャージして、プリペイドカードで決済する方法もあります。
特にSuicaは交通系だけでなく、非常に幅広いジャンルのお店で使えるので、ぜひレジを見てみて下さい。
ただし「チャージはポイント対象外」というカードが増えています。
おすすめは還元率1.2%で、月3万円チャージまでポイント対象のリクルートカードです。
⇒ リクルートカードのポイント有効期限や確認方法、対象外の項目を解説
サインレス決済のデメリット
サインレス決済をすること自体にデメリットは何もありません。
しかし「サインレス決済ができる」ということにはリスクがあります。
カードを紛失すると他の人に使われる
サインレス決済ができるカードを紛失すると、他の人に普通にクレカを使われてしまいます。
「サインが必要でもカード裏の署名を真似されたら同じ」
そんな声もありますが、サインの場合は犯人の筆跡が残ります。
サインレス決済だと、監視カメラの映像で特定できない限りは本当になにも残らないですからね。
ICチップ搭載なら大丈夫
カードを紛失して拾われても、ICチップが搭載されていれば少しは安心と言えます。
なぜならお店で利用するときにパスワード入力をする必要があるからです。
そのため今は全クレジットカードのICチップ搭載が進められており、2020年中には完了する予定です。
そうなるとサインレス決済自体がなくなってしまいますね。
まとめ
サインレス決済の条件は3つです。
- お店がサインレス決済の契約をしている
- 金額が小さい
- 1回払い
ただしサインレス決済を意識して狙っていくのは難しいので、紹介した裏ワザをぜひ使ってみて下さい。