クレカのABC編集長の早瀬(@card_abc)です!
電子マネーの普及により、お店での支払いがラクになったという人も多いのではないでしょうか?
電子マネーの種類は多く、カードによって正直良し悪しが分かれます。
そこで発行枚数ランキングを調べて人気上位を分析してみました。
それぞれの電子マネーの特徴なども解説するので、参考にしてみて下さい。
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【最新】電子マネーの発行枚数ランキング
雑誌「月間消費者信用」が調べた、主要電子マネー15種類の発行枚数ランキング(2018)は以下の表のようになりました。
2020年も大きな変化はないでしょう。
電子マネー名 | 発行枚数 | 前年比 |
1.楽天Edy | 1億1,250万枚 | +7.3% |
2.Suica | 7,161万枚 | +12.4% |
3.nanaco | 6,223万枚 | +10.9% |
4.PASMO | 3,628万枚 | +6.7% |
5.iD | 2,950万枚 | +16.1% |
6.ICOCA | 1,845万枚 | +17.7% |
7.QUICPay | 888万枚 | +51.5% |
8.manaca | 621万枚 | +10.0% |
9.nimoca | 366万枚 | +11.5% |
10.PiTaPa | 322万枚 | +3.6% |
11.TOICA | 265万枚 | +9.5% |
12.SUGOCA | 252万枚 | +14.5% |
13.uniko | 214万枚 | +10.9% |
14.Kitaca | 137万枚 | +16.1% |
15.はやかけん | 117万枚 | +18.1 |
※2018年のデータですが、各企業の発表した時期に若干のズレがあります。
2017年度に引き続き、楽天Edyが首位となりました。
筆者も飲食店やコンビニで楽天Edyをよく使うのですが、いろんなお店で使えることは身をもって実感しています。
2018年12月にサービスがスタートしたばかりのpaypay(ペイペイ)はまだランキングには入っていませんが、話題のキャンペーンを次々と打ち出したり、店舗側も無料で導入できるなどのメリットから、今後ランキングに食い込んでくるのは間違いないでしょう。
参照元:月刊消費者信用 | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読
QUICPayの勢いがすごい
伸び率50%以上
前年比で見ると、+51.5%のQUICPayの勢いが凄まじいことが分かります。
QUICPayがここまで伸びた理由に「Apple Pay(アップルペイ)」の普及が考えられます。
Apple Pay(アップルペイ)とはiPhone版のおサイフケータイで、クレジットカードをiPhoneに登録することで、QUICPayとして支払いができるようになります。
ちなみに「QUICPay」とは
QUICPayとは、JCBが運営するチャージ不要の電子マネーです。
クレジットカードと紐付けて利用するため、利用額はカードでの後払い方式。
クレジットカードの利用と同じ扱いとなるので、小額利用が多いコンビニなどの決済でも、ポイントが貯まるため取りこぼしがありません。
クレカ方式(後払い)なので、チャージ不要でしかも、少額決済でもポイントの取りこぼしがないのは、利用者にとっては非常に便利ですね。
圧倒的な伸び率なのもうなずけます。
電車などで使える交通系電子マネーは全10種類
電車などで使える交通系電子マネーの種類は全部で10種類あります。
- Kitaca(キタカ)
- Suica(スイカ)
- PASMO(パスモ)
- manaca(マナカ)
- TOICA(トイカ)
- ICOCA(イコカ)
- PiTaPa(ピタパ)
- SUGOCA(スゴカ)
- nimoca(ニモカ)
- はやかけん
交通系電子マネーの魅力は、目的地までの切符を選んだり、買ったりする手間が省けるだけではありません。
交通系電子マネーは小銭を持たずに改札にタッチするだけで通れるだけでなく、消費税のかかり方が現金と電子マネーで異なるため、電子マネーの方がわずかながらも運賃が安くなることも大きな魅力です。
残高不足になるのが心配な方はオートチャージの設定もできますし、交通系電子マネーはコンビニやカフェ、ディスカウントストア、自販機でも使えるなど用途が広がっています。
PiTaPa(ピタパ)のように後払いの電子マネーがあったり、「SUGOCA(スゴカ)」や「はやかけん」といった方言とかけた名称など、それぞれがユニークです。
それぞれの電子マネーが全国の交通機関で相互利用できたり、上記のランキングに10種類すべてランクインしていたりと、まさしく定番の電子マネーと言えるでしょう。
2017年度の「電子マネー」発行枚数との比較
2017年度の電子マネーの発行枚数ランキングは以下のようになります。
NO | 名前 | 枚数 |
---|---|---|
1 | 楽天Edy | 1億480万枚 |
2 | WAON | 6,660万枚 |
3 | Suica | 6,371万枚 |
4 | nanaco | 5,609万枚 |
5 | PASMO | 3,399万枚 |
6 | iD | 2,541万枚 |
7 | ICOCA | 1,567万枚 |
8 | QUICPay | 587万枚 |
9 | manaca | 565万枚 |
10 | PiTaPa | 310万枚 |
11 | nimoca | 328万枚 |
12 | TOICA | 242万枚 |
13 | SUGOCA | 220万枚 |
14 | uniko | 194万枚 |
15 | Kitaca | 118万枚 |
16 | はやかけん | 99万枚 |
イオン系の電子マネーWAONは2017年の時点で2位となっていますが、2018年からは非公表に切り替えられたため、2018年度のランキングには出ていません。
それ以外の電子マネーのランキングに大きな変化ありませんが、どの電子マネーも例外なく発行枚数を伸ばしていることに、世の中のキャッシュレス化の動きを感じます。
イオンの電子マネー「WAON」は7000万枚?
2018年度から発行枚数が非公表となり、ランキングから姿を消したWAONですが、2017年度のランキングでは発行枚数6,660万枚で2位となっています。
その他の電子マネー同様、発行枚数が伸び続けていたとするなら発行枚数が7000万枚を超えていても不思議ではありません。
WAONも他の主要電子マネーと同じく、イオン以外にコンビニ・家電量販店で使えたり、Tポイントとも交換できるなど、多くの人が利用できる電子マネーとなっています。
アンドロイドスマホをお持ちならWAONカードを登録することで「モバイルWAON」として、スマホタッチでもWAONの支払いをすることができます。
NTTdocomo「iD」はクレジットカードと同じ?
「iD」はNTTdocomoの電子マネーで、クレジットカードによる後払い方式のカードです。
「iD」はスマホまたはカードを端末にかざすことで支払いができますが、クレジットカードと紐づけた支払いとなるため、残高を気にする必要がありませんし、クレジットカードのポイントを貯めることができます。
通常はクレジットカードで支払いができないお店でも、電子マネー「iD」を使えば、クレジットカードで支払いをしたのと同じ効果が得られるといったメリットもあります。
普及率が高く使用範囲が広いおすすめの「電子マネー」は?
おすすめ電子マネー3つを紹介
使用範囲が広い「おすすめの電子マネー」について調べたところ、おすすめは以下3種になりました。
大抵の人はこの中から選べば間違いありません。
1.楽天Edy
楽天Edyは楽天ユーザーにとって必須です。
楽天ポイントを「1ポイント=1円」でチャージすることができ、ほぼ現金同様に使うことができます。
クレジットカードでチャージするとポイントを二重取りできるので、お得度も高いです。
また利用可能な店舗が多いのも魅力で、特にスーパーで利用できないところは珍しいかもしれません。
生活に根付いた決済方法と言えますね。
2.iD
実は非常に多くのお店で使えるのがiD決済です。
クレジットカード決済ができるお店なら、かなり高い確率でiD決済もできます。
「iDって何?」という人も多いと思いますが、詳細は複雑なので今回は公式HPを参考にしてください。
ただiDを使いこなすと、今持っているクレジットカードをスマホで「お財布ケータイ」のように使うことが出来るようになります。
今流行のメルペイもiD決済対応なので、勉強しておくことをおすすめします。
3.QUICPay
QUICPayもiDとよく似た系統のカードです。
iDもQUICPayもApple Payに登録して使うことができる点が非常に便利です。
お店でもネットでも、スマホのホーム画面に指を重ねるだけで認証されて決済が完了します。
現金やクレジットカードよりはるかにスムーズな決済方法なのでぜひ試してみてください。
交通系電子マネーで十分かも
ちなみに筆者はPASMOと楽天Edyを多用しますが、交通系電子マネーと上記3つの内どれかをもっておけば、困ることはあまりないと思います。
さらに言えば交通系電子マネーは交通機関だけでなく、コンビニや飲食店、家電量販店でも利用できるので、交通系電子マネーだけでもOKと言えます。
つまり、この記事でランキング入りしている電子マネーのいずれかをもっていれば、十分対応できるでしょう。
筆者はあまり現金は持ち歩きたくないタイプですが、未だにラーメン屋さんはほぼ現金のみなのが痛いとこです。
利用者数の多いスマホアプリ決済「PayPay(ペイペイ)」の今後は?
PayPayとは
話題の「100億円あげちゃうキャンペーン」が予想より早いわずか10日で終了し、今もっとも勢いのある電子マネーのpaypay(ペイペイ)。
携帯キャリア大手のソフトバンクとYahoo!JAPANの出資により始まったサービスということで、特にソフトバンクとYahoo!のユーザーにとってメリットのある電子マネーです。
多くのユーザーにとって嬉しいのは何といっても、使い方によってポイントの2重取りができることでしょう。
2018年9月時点で契約数が約4000万件にも登るソフトバンクとインターネット事業最大手のYahoo!が手を組んだサービスとあれば、今後も普及率の伸びは十分考えられます。
LINE Payと統合される可能性もある
LINEとYahooが経営統合したことで、急遽浮上したこの可能性。
今の所はまだこの計画はないようですが、利便性を考えると遅かれ早かれ統合する可能性が高いでしょう。
私の予想では2021年上半期あたりに統合するのではないかと思っています。
そうなると利用可能店舗数の急激な拡大も相まって、一気にシェア率が飛び抜けそうですね。
⇒ PayPay(ペイペイ)の使い方を初心者にもわかりやすく解説!登録・チャージの方法
電子マネーはコンビニでも使える
電子マネーの種類やコンビニ各社にもよりますが、コンビニでも多くの電子マネーが使えます。
例えば交通系電子マネーや楽天Edy、IDはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンのどこでも支払いに利用できます。
しかし、nanacoはセブン-イレブンやイトーヨーカドーで使えますが、ファミリーマート・ローソンでは使えません。
またWAONはファミマ・ローソンでは使えますが、セブン-イレブンでは使えないように、各社によって使えない電子マネーもあります。
まとめ
2018年の電子マネーの発行枚数ランキングについて解説しました。
これから電子マネーを利用しようと思っている方、より便利な電子マネーを探している方に言えるのは、今回のランキングに入っているモノのいずれかを持っていれば、電子マネーを使う上では問題ないということです。
あとはあなたの家の近くにあるお店や、よく使うお店によって選ぶと良いでしょう。
未だに現金払いのみのお店もありますが、うまく電子マネーを活用していきましょう。