クレカのABC編集長の早瀬(@card_abc)です!
海外旅行に行く際は、クレジットカードを持っていかないと不便な思いをしたり、損したりします。
ではどんなクレジットカードを持っていけば良いのでしょうか?
具体的にどのカードがおすすめなのかを解説していきます。
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海外旅行で役立つカードの選び方とランキングの基準
海外旅行で役立つカードの選び方
海外旅行用のクレジットカード選びで見るべき点は、3つです。
- 海外旅行傷害保険
- サポートサービス
- VISAかMastercardを指定できるか
海外で何より怖いのは、事件や事故、病気などのトラブルです。
海外旅行に適したクレジットカードを持っていれば、カードに付いている保険やサポートで対応ができます。
また決済手段という意味では、VISAかMastercardであれば使える可能性が高いです。
ランキングの基準
VISAかMastercardに対応していて、年会費が無料または手頃であることを条件にしています。
その中で保険やサポート、ポイント還元や割引が充実しているものを選びました。
サポートは必要ないという人もいると思うので、保険の充実度を重点的に評価しています。
海外旅行で役立つおすすめカードランキングTOP3
各カードのスペックは以下の通りです。
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三井住友VISAクラシックカードA | REX CARD | エポスカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 1,620円(税込) | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.50% | 1.25% | 0.50% |
国際ブランド | VISA MasterCard |
VISA MasterCard |
VISA |
海外旅行傷害保険 | 最高2,500万円 自動付帯 |
最高2,000万円 自動付帯 |
最高2,000万円 自動付帯 |
その他サービス | キャッシュレス診療対応 | ショッピング保険 | カード盗難保険 |
キャッシング上限額 | 0~50万円 | 10~50万円 | 1~50万円 ※利用実績に応じて最高99万円 |
各カードの簡単な解説をします。
1位:三井住友VISAクラシックカードA
年会費 | 1,620円(税込) |
ポイント還元率 | 0.50% |
国際ブランド | VISA MasterCard |
海外旅行傷害保険 | 最高2,500万円 自動付帯 |
その他サービス | キャッシュレス診療対応 |
キャッシング上限額 | 0~50万円 |
三井住友VISAクラシックカードAの魅力は、海外旅行に必要な機能がほとんど揃っていることです。
海外旅行の際はクレジットカードを何枚か持って、足りない機能を補い合うのがおすすめですが、このカードなら1枚でも良いでしょう。
自動付帯の傷害保険やショッピング保険、キャッシュレス診療対応や現地から電話可能なサポートデスクなど、目白押しです。
年齢や性別を問わず、誰にでもおすすめできる1枚と言えます。
2位:REX CARD
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.25% |
国際ブランド | VISA MasterCard |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 自動付帯 |
その他サービス | ショッピング保険 |
キャッシング上限額 | 10~50万円 |
REX CARDは年会費無料でありながら、ハイスペックのカードです。
最高2,000万円の海外旅行保険や年間100万円のショッピング保険、ポイント還元率1.25%など、年会費無料レベルを大きく超えています。
海外旅行だけでなく、日本での普段遣いにもおすすめのカードです。
3位:エポスカード
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.50% |
国際ブランド | VISA |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 自動付帯 |
その他サービス | カード盗難保険 |
キャッシング上限額 | 1~50万円 ※利用実績に応じて最高99万円 |
エポスカードも年会費無料でありながら優秀なカードです。
海外旅行傷害保険は自動付帯で、1番使う可能性の高い疾病治療費用が最高270万円と手厚いです。
緊急医療アシスタントサービスも付いているので、怪我や病気などのトラブルがあった際は真っ先に電話しましょう。
海外では日本人が狙われることも多いので、カード盗難保険があるのも安心ですね。
1位:海外旅行のコスパ◎「三井住友VISAクラシックカードA」
三井住友VISAクラシックカードAの残念な点
1.マイルとの交換先はANAマイルのみ
三井住友VISAクラシックカードAで、マイルまで賄いたいという方は注意してください。
ポイントはANAマイルとしか交換できません。
またポイント還元率は高くないので、マイルを貯める用のカードは別で用意することをおすすめします。
2.利用限度額は最大80万円
三井住友VISAクラシックカードAの総利用枠は80万円です。
多くのカードの限度額は最大100万円程度なので、少し低いですね。
出国前に増枠申請をしたり、カードを複数枚持つことでカバーしましょう。
三井住友VISAクラシックカードAの優れている点
1.海外旅行傷害保険が充実
三井住友VISAクラシックカードAの海外旅行傷害保険は、最高2,500万円の自動付帯です。
項目 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡 後遺障害 |
2,000万円 ※内1,700万円は利用付帯 |
傷害治療 | 100万円 |
疾病治療 | 100万円 |
賠償責任 | 2,500万円 |
携行品損害 | 20万円 ※自己負担3000円 |
救援者費用 | 150万円 |
疾病治療費用が最高100万円なのは、他と比べても低くはないです。
しかし海外での治療費は、下手したら1回で数百万円になることもあるので、他のカードで保険を重ねると安心です。
2.家族にも旅行保険適用
上記の海外旅行傷害保険は、あなただけでなく同行している家族にも適用されます。
対象となる家族の範囲は以下のいずれかです。
- 本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族
- 本会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子
ざっくり言うと「生計を共にする19歳未満の家族」が対象です。
18歳未満はクレジットカードを持てないので、これはありがたいですね。
3.キャッシュレス診療サービス対応
キャッシュレス診療とは、保険適用の診療に限り病院でお金を払わずに治療を受けられるサービスです。
つまり通常であれば現地でお金を払い、あとから保険の申請をして保険金を受取る流れです。
しかしキャッシュレス診療では、保険の申請と承認のやりとりのみになります。
現地で現金を用意する手間や、手数料を削減できて便利です。
4.最高100万円のショッピング補償
海外であっても、三井住友VISAクラシックカードAで購入したものは補償の対象です。
購入品が破損したり盗難されてしまった場合に、最高100万円まで補償してもらえます。
特に海外では移動に伴う破損や盗難が起こりやすいので、保険があることは覚えておきましょう。
保証期間は購入日の翌日から90日間です。
三井住友VISAクラシックカードAの海外キャッシング
利用枠:5~50万円
実質年率:18%
三井住友VISAクラシックカードAの海外キャッシングは、一括返済です。
カード会員によって通常利用と同じように、10日または26日に支払いとなります。
家族旅行の人やカード1枚で済ませたい人におすすめ
三井住友VISAクラシックカードAが他のカードより特に優れている点は、家族適用の保険と総合的な海外サポートサービスです。
お子さまのいる方は迷うまでもなくこのカードで決まりですし、お子さまがいなくても、カードを複数枚持ちたくないという人にはおすすめできます。
保険やサポート内容に不足があるカードが多いので、他のカードだと大体の場合は、弱点を補うための複数枚持ちを推奨しています。
2位:「REX CARD」年会費無料で海外旅行の準備も万端
REX CARDの残念な点
1.保険がこどもには適用されない
REX CARDの保険は本会員にしか適用されません。
そのためお子さんに保険を適用させたい場合は、別で保険に加入したり、家族にも適用されるカードを持ちましょう。
これは三井住友VISAクラシックカードAに劣る点です。
2.ショッピング保険なし
ショッピング保険はありません。
購入したものが壊れたり盗られたりしても、残念ながら自己責任です。
トラブルがないように気をつけましょう。
REX CARDの優れている点
1.海外旅行保険が無料カードの中でトップクラス
REX CARDの海外旅行傷害保険は、最高2,000万円の自動付帯です。
項目 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡 後遺障害 |
2,000万円 |
傷害治療 | 200万円 |
疾病治療 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 ※自己負担3000円 |
救援者費用 | 200万円 |
傷害・疾病治療費用が特に手厚く、最高200万円となっています。
年会費無料かつ自動付帯でこの保険は、素晴らしいです。
2.海外キャッシング時のATMの手数料無料
海外でキャッシングをする際に、ATMを利用する必要があります。
この際、手数料無料で海外ATMを利用できます。
海外で現金を多く持ち歩くのは危険です。
ATMが無料ならキャッシングを気兼ねなく利用できますね。
3.海外ショッピング手数料が安い
クレジットカードを海外で利用した分は、後日手数料を上乗せされて引き落とされます。
そのレートはREX CARDなら、VISA・Mastercardだと1.63%、JCBだと1.60%です。
手数料は2%前後のカードが多いので、比較的安いと言えます。
REX CARDは年会費と保険にこだわりたい方向け
保険が充実しているカードはほとんどの場合、年会費が有料になっています。
REX CARDは年会費が完全無料でありながら、自動付帯の高額保険が付いているやや反則気味のカードです。
「保険にはこだわりたいけど、年会費無料じゃないとだめ」という欲張りな方にはぴったりでしょう。
3位:海外旅行のサブカードなら「エポスカード」
エポスカードの残念な点
海外旅行傷害保険の傷害死亡・後遺障害補償が低いことです。
エポスカードは最高500万円なのですが、他のカードだと2,000万円前後のものも多いです。
あまり考えたくないですが、傷害死亡・後遺障害時の保険金が500万円なのは心もとないですね。
エポスカードの優れている点
1.海外旅行保険の疾病治療が手厚い
傷害死亡・後遺障害の保険金は低いものの、疾病治療保険は270万円とかなり充実しています。
項目 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡 後遺障害 |
500万円 |
傷害治療 | 200万円 |
疾病治療 | 270万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 ※自己負担3000円 |
救援者費用 | 100万円 |
保険自体も自動付帯なので、手軽に利用できます。
2.ショッピング枠を一時的に増枠可能
エポスカードは旅行など、大きな出費の前は申請することで一時的に増枠してくれます。
増枠の幅は以下の内、低い方です。
- 現在の2倍
- +100万円
海外でトラブルがあると大きな出費につながるので、利用枠は念のため増枠してから出国しましょう。
エポスカードの海外キャッシング
エポスカードの海外キャッシングは、以下の手数料がかかります。
利用金額 | 手数料 |
---|---|
1万円以下 | 100円(税別)/件 |
1万円超 | 200円(税別)/件 |
また引き落としは翌月の一括払いが原則ですが、マルイ各店のエポスカードセンターやエポスATMで早く支払えば、日割りの手数料を抑えることもできます。
またお金が厳しいという人は「あとからリボ」を利用してリボ払いに変えるのもありですね。
エポスカードはサブカードとして優秀
エポスカードは保険金額がやや不安なものの、年会費無料&保険自動付帯です。
持っておく分には損しません。
加えてショッピング枠もキャッシング枠も、他のカードより上限を高められる可能性が高いのが魅力的。
様々な点で、海外利用に配慮されたバランスの良いカードと言えます。
エポスカード+もう1枚で、海外旅行に行くなら100点が狙えるでしょう。
クレジットカードの海外旅行傷害保険は旅に役立つ
海外の医療費は超高額
日本にいると医療負担が3割ということもあり、危機感が薄いかもしれません。
しかし海外の医療費は超高額なところも多いのです。
退院時の見積もりではER利用と、内視鏡手術の費用、その他もろもろ合わせて
何と5万ドルを優に超える恐ろしく高額な治療費でした!!
下手したら1回の利用で数百万円以上支払うことになるかもしれません。
万が一のトラブルでも備えがなければ、大変なことになります。
利用の条件「自動付帯」と「利用付帯」
クレジットカードの海外旅行傷害保険には適用の条件が2種類あります。
それは自動付帯と利用付帯です。
自動付帯はそのカードを所有しているだけで適用になります。
利用付帯の場合は、空港までの交通手段かパッケージツアーの料金をクレジットカードで支払う必要があります。
先ほどのエポスカードは自動付帯なので、扱いが簡単です。
同伴者の家族や友人も対象になる?
海外旅行傷害保険は基本的に、家族カードを持っている人でないと対象になりません。
その他にも適用条件があったもするので、それぞれで保険に加入するのが1番簡単で確実です。
仕事で海外赴任の方は期限に注意
保険の適用期間は出発日から3カ月間であることが多いです。
海外赴任の方や留学など、長期滞在する人は途中で保険が切れてしまうので注意してください。
この場合は別途、長期に対応した保険に加入しておくのが良いでしょう。
クレジットカードの保険だけで平気?
クレジットカード1枚の保険だけでは、いざという時に不足する可能性があります。
ただし年会費1万円クラスのゴールドカードやそれ以上のカードであれば、十分な保険が付いていることが多いです。
複数枚用意して保険を合算
複数枚用意するならクレジットカードの保険だけで事足ります。
理由は3つあります。
- 保険を複数利用できる
- 紛失した時に支払いに困らない
- 国際ブランドを複数用意できる
最悪持ち歩くのは1枚だとしても、せめて荷物には忍ばせておきましょう。
何枚がベスト?
2~3枚です
とはいえそのために年会費のかかるカードを何枚も持つのはもったいないでしょう。
今回紹介したREX CARDやエポスカード等、無料のカードを組み合わせて手厚い保険にしましょう。
まとめ
海外旅行用に用意するクレジットカードは、充実した保険やサービスが付いているものを選びましょう。
その上で、盗難対策や保険を厚くするためにも、2~3枚カードを用意しておくことをおすすめします。