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リボ払いとは?危険性やメリット・デメリットを分かりやすく解説

リボ払いとは

管理人
管理人

クレカのABC編集長の早瀬(@card_abc)です!

リボ払いには「定額リボルビング方式」「定率リボルビング方式」があるのをご存じですか?

これすら知らないのなら、あなたはこの記事を読む意味があります。

リボ払いは利用者の知識レベルによって天使にも悪魔にもなるので要注意です。

今回はリボ払いとは何か、実は危険なリボ払いの仕組みやメリット・デメリットなどについて解説します。

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リボ払いの支払い方式

リボ払いは、主に2種類あります。

  1. 定額リボルビング方式
  2. 定率リボルビング方式

1.定額リボルビング方式

1.定額リボルビング方式

定額リボルビング方式とは、月々の返済金額を決めて支払いする方法です。

細かいことを言うとこれは

「元利定額リボルビング方式」
「元金定額リボルビング方式」

の2種類を指す言葉です。

元利定額リボルビング方式

利息を含めた支払い額を固定する支払い方式で、元金返済分と利息分の内訳は毎月変動します。

元金定額リボルビング方式

元金の支払い額を固定し、借り入れ残高に応じた利息を、あらかじめ固定した金額に上乗せして返済を進めていきます。

月々の返済金額は、元金充当額プラス利息分となるので、毎月変動することになります。

2.定率リボルビング方式

似たような名前が多くて紛らわしいですが、次の支払い方式を説明します。

定率リボルビング方式とは、定率で設定された返済金額の全てが元金に充当される支払い方法です。

定率払いというのは、契約の際に借り入れ残高に応じて借り入れ残高の何%支払うかを設定します。

元利定率リボルビング方式と元金定率リボルビング方式

元利定率リボルビング方式と元金定率リボルビング方式

さらに定率リボルビング方式には、「元利定率リボルビング方式」「元金定率リボルビング方式」があります。

支払い金額を計算する際に元金と利息を対象として計算をするのか、元金のみを対象とするかで返済額が異なります。

定率リボルビング方式の場合、借り入れ残高の金額によって毎月の支払額が増えたり、減ったりする可能性があるので、毎月定額を支払い続けるイメージのリボ払いとは異なります。

残高スライド元利定率リボルビング方式

残高スライド元利定率リボルビング方式は、定率リボルビング方式のうちの一つで、借り入れ残高に応じて支払う割合が変化する支払い方法です。

残高がいくら以上であれば金利は何%と、残高によって%の割合が変わります。

残高が少なくなるなればなるほど返済負担が減るので、毎月の支払い自体は楽になりますが、そのぶん返済期間は長引き返済の終了の目処が立てにくくなるという特徴があります。

残高スライド元利定率リボルビング方式での支払い方法にするのであれば、返済シミュレーションを利用して毎月の支払金額と、支払った後の残高を正確に管理することが必要です。

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いは、メリットよりもデメリットの方が大きいです。

リボ払いのメリットが多少魅力的だとしても、それに対するデメリットはとても大きいということを理解しておきましょう。

メリット

  1. 少ない手持ちで買い物ができる
  2. 毎月の支払いが楽になる
  3. いつでも追加返済できる

1.少ない手持ちで買い物ができる

1.少ない手持ちで買い物ができる

リボ払いは「後払い決済」なので、購入時点で支払うお金は1円もありません。

なので給料日前や社会人になりたて、無職で再就職先を探している期間など、経済的に苦しいタイミングでも買い物ができます。

2.毎月の支払いが楽になる

リボ払いは、利用した金額によって支払いの最低金額が決まっています。

つまりその金額さえ支払えればOKなので、家計の管理も楽になります。

無理に一括払いにこだわって支払いを延滞してしまうと、クレジットヒストリーに傷がつくことになりますよ。

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3.いつでも追加返済ができる

3.いつでも追加返済ができる

リボ払いはいつでも追加の返済が可能で、元金に充当されます。

最近ではインターネットバンキングなどを利用して24時間手数料無料で返済できたり、近所のコンビニのATMからカードで気軽に返済が可能です。

無理して支払うことはおすすめしませんが、余裕があればどんどん返済をしていきましょう。

デメリット

  1. 元金が減りづらい
  2. 支払いが増える
  3. 繰り返し使える

1.元金が減りづらい

1.元金が減りづらい

リボ払いは毎月の支払い額が少ないので、そのぶん元金に充当される金額が少なく、なかなか減りません。

もちろん最低金額以上を支払えば元金は減りますが、毎月の支払いが少ないことにメリットをかんじているとなかなか多く支払う気にはなりません。

2.支払いが増える

最低金額の支払いを続けることで、元金が減らないところに日々利息はかかってくるので、結果としてなかなか返済が進みません。

支払い総額も、一括であれば元金のみのところリボ払いや分割払いは金利手数料が加算されます。

きちんと支払いを続けているのに、なかなか返済が終わらない…ということになります。

3.繰り返し使える

3.繰り返し使える

リボ払いは決まった枠内で支払いをして、残高が減った分は繰り返し利用が可能です。

返済をしても手軽に利用ができるので、急な出費にはすぐ対応できて便利な反面「なかなか借金がなくならない」という大きなデメリットにつながります。

直接現金を引き出すわけではありませんが、一括の支払いにしていない以上は金利手数料がかかり、借り入れした以上の支払いをしなくてはいけません。

そして残金が残っている間は各種金融審査で不利になります。

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リボ払いとは?

毎月決まった金額を支払う方式

支払い方法の1つ

支払い方法の1つ

「リボ払い※」とは、クレジットカードや消費者金融の支払い方法の一つです。

利用した金額や件数に関わらず、毎月決まった金額を支払います。

一括払いでは厳しい買い物に対して利用するのが一般的で、私は新生活を始めたときの家具・家電に対して利用していました。

※「リボルビング払い」の略で、「リボ」と略される場合もある

繰り返し利用が可能

繰り返し利用が可能

毎月利用残高に応じて設定された金額を支払えばOKなので、決まった金額の範囲内でいくら使っても一定の支払い金額(元本返済額+手数料)で繰り返し利用可能です。

支払い金額をその都度確認するのが面倒だったり、生活にゆとりを持たせたいので返済は少しずつにしたい方には理想的な返済方法です。

しかし毎月決まった金額のみの支払いを続けていくと、なかなか元金が減らず利息は加算されていくという悪循環で、気づくと「借金地獄」に陥る可能性もあります。

参照:一般社団法人日本クレジット協会【公式】リボ払いの特徴と利用上の注意

リボ払いと分割払いの違いは?

支払い方法 特徴
リボ払い 毎月一定の金額を支払う
分割払い 支払い回数を設定して支払う
一括払い 翌月に1回で支払う

「リボ払い」と「分割払い」はどちらも複数回に分ける点は同じですが、支払い方法が異なります。

リボ払いと聞いても「一括払いではない支払い方法」というイメージしかない方もいるのではないでしょうか?

「一括払い」は、その名の通り一回の支払いで全額返済することです。

それに対して、分割払い、リボ払い、ボーナス払いという支払い方法があります。

ちなみにボーナス払いも、ボーナス一括であれば、最大半年先まで手数料無料で支払えるのが魅力的です。

ボーナス払いは利用できる店舗や時期がカードによって決まっているので、必ず事前に確認しましょう。

それでは、リボ払いと分割払いについて詳しく見てみましょう。

リボ払い

利用残高に応じて設定された返済金額(元本返済額+手数料)を支払い、繰り返しの利用が可能な支払い方法です。

特徴は、購入した金額によって月々の支払金額が変わらないという点です。

借り入れ残高が増えなければ、一定額以上の支払いをする必要がありません。

分割払い

購入金額を分割して、手数料を合わせて支払っていく方法です。

支払い回数を設定するので購入した金額によって月々の支払金額が変わるのが特徴です。

購入金額が上がれば、支払い金額も上がります。

リボ払いと分割払い、どちらがお得?

リボ払いと分割払い、どちらがお得?

リボ払いと分割払いでは、分割払いの方が断然お得です。

毎月の支払い金額に関してだけ言えば、リボ払いは一定額で決められているので、毎月の支出の管理がとても楽です。

分割払いは、利用金額と分割する回数によって変わっていきます。

支払い回数を少なく設定してしまえば、利用金額が増えれば増えるほど支払い金額が上がってしまうので注意が必要です。

それでは、例をあげて実際に支払う金額で見てみましょう。

例として、20万円の買い物をリボ払い(実質年率15%想定)にした場合と、分割払いにした場合を比べてみましょう。

20万円を月々10,000円のリボ払い

回数 支払金額 元金充当分 利息充当分 残高
1 10,000円 7,500円 2,500円 192,500円
2 10,000円 7,594円 2,406円 184,906円
3 10,000円 7,689円 2,311円 177,217円
22 10,000円 7,695円 305円 11,415円
23 10,000円 9,858円 142円 1,557円
24 1,576円 1,557円 19円 0円
累計 231,576円 31,576円

2回の分割払いにした場合

回数 支払金額 元金充当分 利息充当分 残高
1 68,080円 66,720円 1,360円 133,280円
2 68,000円 66,640円 1,360円 66,640円
3 68,000円 66,640円 1,360円 0円
累計 204,080円 4,080円

利息の差は27,496円

月々10,000円のリボ払いの場合、毎月の負担は少なく済みますが、回数は24回=2年かかる計算になります。

支払い総額は231,576円となり、利息分だけで31,576円かかります。

一方、3回の分割払いの場合は、毎月約68,000円で3ヶ月後には支払いが終了します。

支払い総額は204,080円で、利息分は4,080円です。

分割払いの方が月々の支払いは多くなりますが、その分支払い総額はかなり安くなります。

手数料は分割払いの方が低い

手数料は分割払いの方が低い

一般的に分割払いの手数料の方が、低く設定されています。

分割払いの場合、支払回数が少なければ少ないほど手数料の金利が少なくなり、支払回数が多いとリボ払いと同率程度となります。

つまり分割払いで、なおかつ返済回数が少ない方がお得に返済できます。

具体的に何がやばい?リボ払いの危険性

なぜリボ払いは危険なの?

借金をしている感覚にならない

借金をしている感覚にならない

カードローンは「借金」という意識がありますが、クレジットカードのリボ払いは、借金をしているという感覚にならない傾向にあります。

実際に貸付を全く受けず月々の支払いを全額済ませている利用者は当初考えられるよりも少なく、結局「無意識」のうちに貸付を利用して高い金利を支払っている消費者はかなりの数に上る

引用元:クレジットカードと電子マネー(日本銀行金融研究所)

借金という感覚を持たない結果として、返済可能日すら確認せずにリボ払い(≒貸付)を利用してしまうのです。

高額な手数料が発生する

リボ払いは返済金額が少額で済むので、毎月の負担が軽くなると気軽に考えがちです。

しかし支払いをリボ払いに設定した途端に、高額な金利手数料が発生します。

今まで支払わなくてよかったはずの金利手数料が発生し、総額的に大きなマイナスとなってしまうのです。

リボ払いを勧めてくる理由

リボ払いの金利手数料は、カード会社の貴重な収益源です。

クレジットカードの収益は、年会費、キャッシングの利息、分割払いやリボ払いの金利手数料、加盟店からの利用手数料などがあります。

最近では年会費の無料のクレジットカードも多く、年会費の収入は限られます。

そうなると、利息収入が貴重な収益源となります。

借金のイメージが薄い

キャッシングの場合は、どうしても現金を引き出すので「借金をする罪悪感」から、利用をためらう方も多いでしょう。

しかしリボ払いは、いつものカード決済の延長なのであまり借金の感覚がありません。

もちろん金利手数料がかかる説明はありますが、カード会社によっては回数や毎月の支払い金額のみの提示で、金利手数料はなどの詳細は別ページに記載されていたり、小さく表示しているところもあります。

つまり金利手数料がかかるという感覚はなく、支払いだけが楽になるというイメージにつながります。

そのため「リボ払い」の連絡が頻繁に来るのです。

ポイントや特典も付く

最近ではメールで毎月支払いの際に案内があったり、請求書などにもパンフレットがついてきます。

しかもリボ払いに変更すれば、2,000円~5,000円相当のポイントや特典がつくとやたらすすめられます。

クリックひとつで2,000円~5,000円が手に入るのならいいかな?という考えがリボ払いへの第一歩となるのです。

リボ払いの金利は?

リボ払いの金利は高い

リボ払いの金利は高い

リボ払いの金利は高いと言われますが、どれくらい高いのでしょうか?

その答えはズバリ、消費者金融と同じレベルだということを頭に入れておきましょう。

リボ払いの金利は、金利手数料や手数料とも呼ばれています。

リボ払いでは返済時に「元金+金利手数料」を支払います。

リボ払いや3回以上の分割払いは手数料がかかる

クレジットカードの支払い方法、は「一括払い」や「ボーナス一括払い」にすれば、金利手数料は一切かからず、利用した元金のみでOKです。

しかしリボ払いや3回以上の分割払いを指定した場合は、金利手数料がかかるのが一般的です。

リボ払いの金利手数料は、カードローンなどと同様に年利(実質年率)となっていて、1年間借りた場合の数字で表されます。

この金利の上限は、資金出資法で最大年18.0%までと定められています。

金利はクレジットカード会社によってそれぞれ異なりますが、一般的には年利15.0%程度がほとんどで、高くても年利18.0%です。

リボ払いの計算方法

金利手数料の計算

金利手数料=借り入れ残高×年利(%)÷100÷365×借り入れした日数

金利手数料の計算は、実質年率なので、借りた期間によって日割りで計算されます。

それでは10万円の残高を、金利手数は年利15.0%でリボ払いで支払い続ける場合の例を見てみましょう。

●リボ払いの支払い総額例

リボ払いコース 月の返済額 金利手数料 支払い総額
定額(5千円 5,000円 12,948円 112,948円
定額(8千円) 8,000円 8,274円 108,274円
定額(1万円) 10,000円 6,706円 106,706円
残高スライド標準 10,000円 6,706円 106,706円
残高スライド短期 20,000円 3,573円 103,573円

当たり前のことですが、月々の支払い金額が多ければ多いほど、金利手数料は少なくなります。

まとめ

リボ払いは、手軽にできる「借金」です。

手軽さゆえに、気づいたら「リボ地獄」に陥ってしまうことがあるかもしれません。

金利手数料も高いので、あまりおすすめはできません。

しかし、どうしても利用してしまった時は

  1. こまめに追加(臨時)返済をする
  2. できれば一括で返済する

以上2点をしっかり意識して、返済オンリーでいきましょう。

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